「…響さんも、
私のお母さんの事知ってたの?」
私がそう聞けば
響さんは身体を一瞬ピクリと反応させ
「…ゆづのお母さんが育児放棄して
男遊びが激しかったって事は
まだ小学生の時に…啓から聞いて知ってたよ。
…だから俺と啓との記憶が無いのは
もしかしたらお母さんとの嫌な記憶が邪魔してそうなってたのかなって薄々感じてたから
パニックにさせたくなくて
ホテルで会ってた時も俺からゆづに
思い出を語る事はしなかったけど、」
どこか低い声でそう言ったかと思えば
至近距離で私と目を合わせてきて
「…ゆづは記憶が戻って、
啓に心が揺らいだりしてないよね?」
…そんな事を言われ、思わず顔が強張った。
私のお母さんの事知ってたの?」
私がそう聞けば
響さんは身体を一瞬ピクリと反応させ
「…ゆづのお母さんが育児放棄して
男遊びが激しかったって事は
まだ小学生の時に…啓から聞いて知ってたよ。
…だから俺と啓との記憶が無いのは
もしかしたらお母さんとの嫌な記憶が邪魔してそうなってたのかなって薄々感じてたから
パニックにさせたくなくて
ホテルで会ってた時も俺からゆづに
思い出を語る事はしなかったけど、」
どこか低い声でそう言ったかと思えば
至近距離で私と目を合わせてきて
「…ゆづは記憶が戻って、
啓に心が揺らいだりしてないよね?」
…そんな事を言われ、思わず顔が強張った。



