追憶の愛情~想い出せない貴方へ~



「…ねぇ、ゆづ、」

響さんは私の名前を昔の呼び方で呼ぶと

「…俺の事を思い出したって事は、
啓の事も思い出したって事だよね?」

相変わらず啓君の方をじっと見ながら
私に聞いてきた。

それはまるで啓君の反応を
確かめているようで…。