「…だから若に教えたんだよ。
柚月の働き先をな…。
…柚月指名でホテルを予約して
若は2人で会おうって言ってくれたけど
俺は拒否した。万が一…柚月が俺を選んだら
きっと若は…柚月の借金を返してはくれない。
でもホテルで再会した日の後…若から聞いて、
まさか…記憶を失ってるとは思わなかったけど、別に俺の事は忘れられても良いと思った。
若にもあんまり無理に思い出させる事は
しない方が良いって言ったんだ。
…今日みたいにパニックを起こすと
身体に悪いと思ったから、だから俺も初めて会った時他人の振りをしたんだよ」
「…」
「…柚月は若と一緒にいた方が幸せになれる。
これからも…ずっとな」
啓君の口から語られた真実に
辛くて私は涙が止まらなかった。



