追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

…そう言えば、
私は海斗にお母さんの事を言われるまで
それ以前の事を思い出せなくなっていた。

気付けばお父さんと一緒に住んでいて
引っ越しをさせられて…

お父さんとお母さんが別れてから
小学3年生以前の記憶がなくなっていた。

だから啓君と響さんとの事も勿論…

私はお母さんの事さえ
思い出せなくなっていた。

何で思い出せないのか
覚えていない事さえ不思議にも思わず
ただその時を必死に生きていた。

お父さんも海斗も
私が嫌な記憶を思い出さないように
あえて何も言わなかったのかもしれない…。