追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…ずっと柚月が心配だったから。
俺はよく…柚月の家に行って
外から様子を見てたよ…。
何も起こらなければそれで良かった。
でもあの日…柏木組のタトゥーが入った男に
犯されてる柚月をたまたま見て
…俺は、咄嗟に中に入ろうとしたけど、」

「…」

「…俺が入った所で
柚月を確実に助けられる保証なんかない。
相手は大人のヤクザだ。
…当時小柄で喧嘩も出来なかった俺が入った
所で状況は悪化すると思った」

「…」

「…だから、落ちてた石で窓を割って
相手を怯ませたんだよ。
その隙に…逃げられるように。
柚月…それは思い出したのか?」