追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「響さんは私の事を
"ゆづ"と呼んでいたんですよね…?」

「はい。そう伺っております」

「最初に出会った場所は…どこですか?」

「それは分かりませんが…」


…あの夢の男の子は響さんではない。

彼は私の事を"ゆづ"とは呼んでいなかった。


…それなら一体誰?

あの夢は、ただの妄想ではない。
確かに私の記憶の一部な気がする…。

お母さんが男の人を連れ込む度に
私は海斗を連れて夕方公園に行っていて…。

その時、逆上がりの練習をしていた男の子と
仲良くなった記憶がある。

そして話の流れで
確か私の置かれた環境を話したような…


なぜか私は今、冷静に記憶を辿れていた。