追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…怖い記憶なら
無理に思い出す必要はありませんよ。
パニックになっている柚月さんに偶然会えて
こうして無事に落ち着かせる事が出来て
本当に良かったです。
…若はまだ帰って来ておりませんが
私の方から説明しておきますから。
…今はゆっくり休んで下さいね?
それでは失礼致します」

啓さんは微笑みながらそう言うと
私から手を離そうとした為

「け、啓さん、」

私は思わずその手を両手で掴んだ。