追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…啓さん、」

私が静かに啓さんの名前を呼べば

「…体調は大丈夫ですか?」

啓さんは心配そうに聞いてきた。

「…」

…私、そういえば記憶が混乱して
取り乱して海斗や啓さんを
突き飛ばしてしまったんだ…。

「…大丈夫です。
色々とごめんなさい…」

私がそう言って謝れば

「…目が覚めても
もっと取り乱すかと思っていましたが
…本当に大丈夫ですか?」

啓さんは私をじっと見つめてきた。