追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

腕を掴んだその人の顔を見ると

「…あ、け、啓さ、」

目の前には…なぜか啓さんがいて…。

「花さん、顔が真っ青ですよ!?
どうしたんですか!?」

啓さんは凄く心配して
私を掴む腕に力を込めたが

「や、やだっ!!触らないで!!」

私は怖くなり、啓さんまで拒絶してしまう。

記憶が蘇った今、
男の人が全員怖く見えてくる。

「花さん、大丈夫ですから…!
落ち着いて下さい…!」

啓さんは優しくそう言ってくれるが
私は「怖い、離して…何もしないで!!」と
何とか逃げようとしていれば

啓さんはどこか苦しそうな表情をしながら
凄い力で私を引き寄せると

そのまま逃げられないように
ぐっと抱き締めてきた。