追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「姉ちゃん、待って!!」


海斗の呼び止める声が聞こえたが
私は動揺のあまり
逃げるようにそのまま外を走った。


どこに向かっているのか分からない。
でも、とにかく逃げたかった。

身体を触られる気持ち悪さを
あの時分かっていたはずなのに、

私はどうして忘れていたのだろう。

あの男にも、
そしてデリへルで身体を触られた感触も

今、思い出せばその全てが気持ち悪い。

私は…一体何をやっているのだろうか。

どうして
今まで笑って生きて来られたのだろうか。