追憶の愛情~想い出せない貴方へ~




ガタガタと尋常じゃないくらい
震え出す身体。

私はそこでようやく記憶が途絶えた。

「姉ちゃん!!
帰って来て!!大丈夫だから!!」

海斗は強く私を抱き締めてくれたが

「やだっ!!触らないで!!
やめてっ!!」

目の前の海斗の抱き締める力が
なぜかあの犯してきた男と被った。

私を逃げられないように固定して
確か…あの時私は、最後までされたような、

そんな事を思えば
自分の身体がひどく穢らわしく思えた。

どうして私は忘れていたのだろうか。
どうして忘れて、今度は自分から
デリヘルでのうのうと身体を売って…。


「やめてよっ!!私は汚いっ!!
最後まで…最後まで…もうしないでっ!!」

「姉ちゃんは最後までされてない!!
あの時、俺と逃げられただろっ!!」


海斗は暴れる私を必死に抑えたが
私の脳内はあの日の記憶と今がごちゃごちゃでひどくパニックを引き起こしていて…