追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「あのさ…海斗、」

「ん?何?」

キッチンに並んで
朝ごはんの支度を手伝ってくれている海斗。

聞こうか迷ったけど…
でも海斗は響さんの事を
知っているかもしれないし…

少しでも何か知っているなら
教えて欲しい気もする…。

それに…いつかは響さんの事を
ちゃんと海斗にも紹介しないといけない。

私は意を決して口を開いた。