追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

私が悶々と考えながら
海斗の朝ごはんを作っていれば

「姉ちゃん、大丈夫?
味噌汁、煮立ってるけど…」

身支度を済ませて私の横に立って
指摘してきた海斗に思わずびっくりし

「え…、あ、ごめん!」

私は慌てて火を止めた。

「姉ちゃん、何か考え事でもしてたの?」

海斗はクスクス笑いながら
私を見てきた。