追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

私がそんな響さんの頭を撫でれば

「花…大好きだよ」

そう言って手を繋ぐ力を込めた。


「はい…わ、私も、」

…"好きです"と言いたいけど
それは今の響さんに言うのは
残酷なような気がした。

ちゃんと全ての記憶を思い出してから。

その時にしっかりと気持ちを伝えよう。
そう思いながら響さんの寝顔を見つめ

また明日から…
ちゃんとここで仕事をしながら
響さんの事を思い出せると良いな。


そう思いながら
可愛いく眠る響さんをずっと見ていた。