追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

…でもずっと我慢してキツそうな響さんを
見ているのも辛くなり

「あの…良ければ私がその…ソレを触って
楽にしてあげましょうか?」

私が顔を赤らめながら思わずそう言えば

「は!?」

と響さんは相当びっくりしたのか
理性が崩壊するから見たくないと言っていた
私の顔を見てきた。

「いやその…キツそうだし
私、そういうのも一応出来ますよ?
仕事でしてましたか、」

「花、そういう事を言わないでって
前、約束したよね?
デリヘル時代の花の顧客リストも
もう全部調べて分かってるんだからね?
俺、今から花にそんな事をさせた奴等の家に
行って殺してきても良いんだよ?
花はそんなに俺を嫉妬で狂わせたいの?」

…私の言葉を遮り
凄く怖い形相で物騒な言葉を放つ
不機嫌すぎる響さんに

私は少し怖じ気づき
「…すみません、もう言いません」
と謝る事だけしか出来なかった。