追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

響さんに見られていると分かれば
恥ずかしさで余計に顔がうつ向いてしまうが

「…花でもいいですし、
もし、響さんが本当の名前で
私を呼んでくれる日があれば
きっと凄くドキドキするんだろうなって
思いました。ずっと恥ずかしくて顔が赤くなりそうだけど…幸せだろうなって…」

「…」

「…私は響さん以外の人に
こんなにドキドキしませんよ」

響さんを不安にさせたくないと思い
照れながらも笑って顔を合わせれば

「…花、ここがどこだか分かってる?」

響さんも珍しく顔を赤くしており
そう言いながら私をベッドに押し倒した。