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「とんだ羞恥プレイじゃねーか!!」
「言うと思ったよ。まるでギャルゲーだね!」
「何で乙女ゲーじゃなくてギャルゲーにした? 俺がやりたがってるって言いたいのか?」
「違うの?」
「殴らせろ」
「はやまっちゃだめだよ遼くん」
高得点をとらなきゃいけないけど三チーム中一位になったら観客前で写真撮影。葛藤し過ぎて桐椰くんの顔が歪んでる。
「まぁまぁ遼くん、仕方ないよ。運命だと思って諦めよ」
「諦められるか! 展示されるんだぞ!」
「大丈夫だって。もしかしたら一緒になるカップルが超相性良くて優勝しちゃうかもしれないじゃん。相手が私達より一問多く正解すればいいんじゃん!」
「だからってわざと間違えるのはなしだぞ」
「さすが遼くん、リーダーに絶対服従だね」
「お前って本当に選ぶ言葉がいちいちうぜーな」
はぁ、と桐椰くんが溜息をつく隣をカップルが出て行く。じろじろ見られながら「あ、御三家……」と呟くのが聞えた。ついでに観客役になっていた生徒も「桐椰だ」「と、その彼女」と言えば司会者が振り向いた。そして、彼女は待ってましたといわんばかりに瞳を輝かせて駆け寄ってきた。
「御三家! 御三家の桐椰くん! 間近で見たの初めて! イッケメン!!」
「…………」
「お礼くらい言いなよ遼くん、まったく無愛想なんだから」
「どうも」
余計なことを言った私の頬を掴みながら呟くようなお礼の言葉。ただ興奮に頬を上気させた彼女は桐椰くんが喋りさえすれば満足らしい。
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