「どこまでと、言っても
私は一般的にしか知らないですよ。」
「構いません、沙野嬢の知識内で
お教え願いたい」
沙野はいつも子供達に
絵本を読んであげてる時の事を思い出す。
本当は、本当はあの絵本が大嫌いだった。
自分の言葉の自分の考えを言いたかった。
子供には絵本の世界が
丁度いいのかも知れないけれど
でも、これからの未来は貴方達が作るのだから
今この世界の歪んでしまった現状を
しっかりと知って欲しかった。
あんな嘘で出来た本を私は真実だなんて思えない
「――貴方達は今、人の欲求を果たすための人形
………昔の奴隷と変わらない。
むしろ【DOLL】と言う名前で
人々から評価されてしまった。」
(罪悪感をもたない無い今の状況は―――)
「誇り高く戦わせてももらえない
今に比べれば…昔の方がずっと―――
今この世界はこんなにも
狂ってしまっているから。」
心の中に入っていく彼女自身の言葉
初めて人間の意見でこちらよりの言葉を
聞いたかも知れない。
「――――っ」
言われた言葉があまりにも真っ直ぐで
彼女から目が離せない。
【狂ってる】
かつてDOLL側がそう思っても
人間が思ってくれた事はあっただろうか?
人間に何度叫んでも伝わらなかったこの言葉
まさかこんな所で聞けるなんて思わなかった。
