ナイフで刺された傷が一晩で治るほど
DOLLは回復力が高い
…いや、彼がちょっと
特別だったのもあるのだが。
「良かった、顔色も良くなってますね」
医師が俺を見る気になってもう怒っていないのか
彼女は医師の隣でニコニコ笑っている。
「……」
「うん、大丈夫そーだ。あとはちゃんと傷を治し
て回復するのを待つだけだ」
あんなに俺の診察を渋っていたのに
今はキッチリと傷を見ている。
旭兔が金を渡してるにしたって
嫌がっていた事をすんなり了承したのは何故だ?
やっぱり人間は訳がわからない。
「薬はこれをどうぞ。
1日に2回塗ってくださいね?
あと、傷のせいで熱が出たときは
これを飲んでください」
そう、医師の隣でテキパキと動き薬を渡す彼女を
医師は少し頬を赤くして見ていた。
(あぁ、なるほどね。そうゆう事か)
(さっきは触られなくて良かった事しか頭になくて気がつかなかった。)
