DOLL 人形達の物語


さっきからドアの前で立ち

俺達に近づこうともしなかった医師が
俺から阻むように彼女の手を掴んでいた。



そして、慌てたように喋り出す

「分かった、分かった、僕が見るから!
と言うか君じゃあ見ても解らないよね?」









俺はそんな事を余所に触られずにすんだ
と安堵する。

(よ、よかった……)





その光景を見ながら行きが来てから
黙り込んでいた旭兔が面白そうに話し出す。



「さっきからなんですかぁ?
アンタお嬢さんの彼氏ですか?」


「なっ!!、な」



ニヤニヤと面白がって聞いている旭兔に

医師はバッと手を離し顔を真っ赤にして慌てるが



「……違いますよ。」


もう冷静になってしまった彼女が
キッパリと否定した。




その彼女の言葉を聞いて医師はまた別の意味で
顔を赤くし、旭兔を睨みツカツカと
俺の近くまで来て

少し乱暴にシーツを剥いで傷口を見た。



「ーっ!!……何だ、もう
大分と治ってるじゃないか…………


すごい回復力だな」




まじまじと見ながら

DOLLの回復力の良さに感心している。