普通の感覚を持っていれば
DOLLをこんな所に連れてきたりしない。
この医師の反応が普通………
「……怪我をしている人に対してどういった人物なのかは関係ない事だと思ったので、わざわざ言いませんでした。」
静かに、ゆっくりと芯の通った声で言った。
しっかりと真っ直ぐ医師を見つめている。
「ぷぶっ」
また、俺の隣で旭兔が笑った。
きっと彼女の突拍子のない答えが
旭兔にとってツボだったのだろう
……彼女は普通の人間の考えとは
少しズレているの?
「………」
俺は驚いて何も言えずただただ
彼女とその医師のやりとりを眺めていた。
「君ってこはほんと…………」
医師の男がため息をつきながら話し出した。
言葉を途中で止め
チラッとこちらを見たと思ったら
またすぐに視線を彼女の方へと戻した。
「子供とか動物とか色々、拾って持ってくるのはいいけど……DOLLって……」
(これは、もう気を使わなくていいと思われたんだろうな…)
