DOLL 人形達の物語



「……はぁ…そーですか。」


彼女は諦めると言うより
呆れたようにため息をつく。



ふと、また奏斗と目が合いある事を思い出し
軽い気持ちでスッと手を伸ばすと



「?!」ビクッ!



大袈裟………いや、人がいきなり
自分に手を出したらビックリするのだろう



―――――DOLLならば。





人とDOLLには種族を超え壁があるのだから
この反応は当たり前の事なのか
それなら自分の軽率な行動が申し訳なくなり
辞めようかと考えたが

今やめたら意味の分からない行動をしたと
思わせ余計に彼を不安にさせてしまう。




一瞬止めた手をまた、動かす。


「……」

――――――――――ピタッ



その手を彼のおでこに乗せ出来るだけ優しく
不安にならないようにと彼の体温を測る。


「ーっ」


私の手が冷たかったのか

彼は困ったように目をギュッと閉じていた。


つい、その仕草が可愛くて
このまま髪を撫でたいという衝動にかられるが、


これ以上不安にさせるような
行動はしないでおこうと止まった。