「寝てる間に外れちゃったんだね。大丈夫かな?寝てる間どこか他のとこ刺さっちゃったとかない?」
予想外の言葉を言われ、つい俯いてた顔を上げた。
すると女が近寄ってきていたのか
意外と至近距離で目が合ってしまった。
急にこんな近くに人が居たら動揺しないわけがない。
動揺を悟られないように俺は
プイッと横を向いてボソッと呟くように答える
「………大丈夫。」
そんな聞き取りにくい小さな声だったが
女はしっかりと聞き取り
さっきまでとはまるで別人のように
冷たさなんて知らないかのように
優しく微笑んだ。
「そう、良かった。あ、あとこれはただの栄養取るための点滴だから心配しなくても大丈夫よ。………ただ、貴方が抜いちゃったなら問題あると思っただけなの」
そう、言うと彼女は呆気にとられていた奏斗ではなく
今も余裕の笑みで笑ってる男、旭兔のほうを見てこう続けた。
「疑ってごめんなさいね」
旭兔に負けないくらいの余裕の笑み付きで。
