「…は?ゆいちゃんはお前らとは違う…仲良くしようとか思うなよ」
なんて、謎の独占欲をむき出しにした瀬戸涼太にこれ以上なにか声をかける者は存在せず。彼らを放置して私の手を引いて歩く瀬戸くんは…なぜか先程とは逆方向の花火大会の会場へと足を進める。
「あ、あのっ…瀬戸くん?穴場スポットは、」
「……やっぱり、花火の会場行きたい」
「それは全然、いいんだけど…友達の人達置いて行って良かったの?行先が同じなら一緒に、」
「今日の可愛い結花の姿、全世界に自慢して歩きたいから。でもその隣を歩くのは俺だけ…部外者は必要ない」
……瀬戸くんのエモすぎる発言に、脳内で一足先に特大の打ち上げ花火が上がった。
「実は…私も瀬戸くんと屋台を見て回りたかったから、嬉しいです。」
繋いだ手にギュッと力を込めてそう伝えると、力強く握り返してくれた瀬戸くん。
「……色々買ってから、穴場スポットに移動しよう。やっぱり花火は結花と二人きりでゆっくり見たいから」
花火大会が始まるまで、まだまだ時間がある。それまでお祭りデートを満喫したいと思います。



