ゆる彼はエモく尊い【完】



その瞬間…目が合った瀬戸涼太は、膝からガクンと崩れ落ちその場にしゃがみこんでしまった。



「え、大丈夫っ……?!」



何が起きたのか、っと慌てて彼に駆け寄ると…思い切り顔を背けられ彼の視界から消されてしまった。



─…やっぱり、気合い入れすぎて引かれた?


いつも以上に身なりに気を配った自覚はある。頑張ったところで瀬戸くんのキラキラ王子様容姿に近付けるとは思わなかったが…オシャレをしている時間は少し、楽しかった。



「…変、だよね?ごめん、すぐに着替えてくる」



身の程を知れ、と言いたくなる。無様な姿を晒したことを恥ずかしく思いながら…彼に背を向けてマンションに入ろうとした瞬間、、


背後からとても強い力で抱きしめられ、一瞬息をするのを忘れた。




「……かわいすぎて、困るっ」



なんて…想像以上の反応をくれた瀬戸くん。恥ずかしくも嬉しく…彼の顔が見たくて振り返ろうとするが、、瀬戸くんは腕の力を強めてそれを阻止してくる。