ゆる彼はエモく尊い【完】



夏休みに突入し、始まって3日がすぎた頃には全て宿題を終わらせておいた。…そう、全ては瀬戸くんとの夏休みを有意義なものにする為!



なんて意気込んだところで…自分から彼を誘う勇気は無いので、とりあえず一番直近に控えている花火大会に向けて気持ちを高めているところだ。




「結花、浴衣出しておいたけど一度着てみる?」



お母さんに頼んで、去年買った浴衣を用意してもらった。これを着て彼氏と花火大会に行けるなんて去年は夢にも思わなかった。


しかも…相手があの瀬戸くんだなんてっ、、、



「今年も菜摘ちゃんと行くの?」


一度着てみよう、という話しになり私に浴衣を着付けながら当然のように菜摘と行くのかと尋ねてくる母。



「あ…う、うん。そうそう…菜摘と、、」


「あれ?違うの?……なに、彼氏?!」



嘘をつくのが下手な私は、このように一発で見破られてしまい…瀬戸くんという彼氏が出来たことを母に暴露することになってしまった。



「彼氏と花火デートなんて!お小遣いあげるから美容院でも予約して、当日ヘアセットしてもらったら?」


「い、いいよ!!髪なんて別に何でも瀬戸くんは興味無いだろうし…恥ずかしいしっ」


「普段と違う姿で彼の隣を歩くのって、お互い楽しいと思うよ?ほら、早く美容院の予約!!」



恋愛経験ゼロの私には母のアドバイスさえもとても重要ではある。髪型を変えたところで瀬戸くんが興味を示してくれるとは思わないが…



人並みにオシャレを楽しんでみることにした。