放課後、瀬戸くんのクラスへ迎えに行こうと思っていたのだが…珍しくこちらのHRの方が時間がかかってしまい、、廊下で瀬戸くんが迎えに来てくれているのが視界に入った。
しかしそこへ─…
「……あ、瀬戸じゃん。」
瀬戸くんと同じクラスの山岡くんが、瀬戸くんを見つけて声を掛けると…そのまま隣に立って居座っている。
そこで思い出した昨日のお弁当箱の存在。おそらく山岡くんは私にお弁当箱を返しに来たのだろう
「おーい、臼井〜!昨日はありがとなー」
HRが終わってすぐ、瀬戸くんよりも先に私たちのクラスに入ってきた山岡くん。私の目の前まで来るとお弁当箱と共に…何やら小さな紙袋を机の上にちょこんと乗せた。
「…………あの、これは」
「ん、弁当の礼!お前中学ん時から煎餅とか、かりんとうとか好きだっただろ?そっち系の菓子の詰め合わせ、良かったら食べて」
確かにチョコレートやキャンディより、煎餅やかりんとうの方が好きではあるが…今このタイミングで受け取るのは…正直気が引ける。
「……ありがとう、でもっ」
「山岡…呼び捨てで呼ぶなって言ったよな?てか人の彼女に勝手にモノを贈るの…やめてくれる?不愉快」
間を割って入るようにして現れた瀬戸くんが山岡くんに突っかかる。
「別に、タダの礼くらいいいだろ?ってか俺と臼井は瀬戸より付き合いが長いから…呼び方のことをどうこう言われる覚えはねぇよ」
「……は?だから何?俺がやめろって言ってんだから、やめろよ」
「だから何で?臼井に言われるなら分かるけど、何で瀬戸に命令されなきゃいけねぇんだよ。こっちこそ不愉快」
……これは、なんだか雲行きが怪しくなってきたぞ?



