ゆる彼はエモく尊い【完】



「それはそうと、そろそろ休日デートでもしてみれば?まぁあれだけ極上の文句なしの水族館デートを既に遠足で経験済だし、普通のデートに誘うくらい余裕でしょ?」



………新たな試練、デートのお誘い。



「明日から土日で学校は休みだし!瀬戸の予定聞いて、暇そうなら誘ってみれば?まずは王道…映画館デートなんて定番中の定番だし、"観たい映画があるんだけど…"ってそこまで言えば後は向こうから誘ってくれるよ」




まるで恋愛マスターのように、ものの数分でしっかり映画デートの約束をこじつける流れを伝授してもらうことが出来た。



これは菜摘の長年の片思いの成果なのだろう。有難く利用させてもらおう。




「……そだね、早速今日の帰り誘ってみる!」


「おう、頑張れ友よ。健闘を祈る」



胸の内をしっかり瀬戸くんに伝えたことにより、思ったことは伝えようと考えられるようになった。変な遠慮は逆にすれ違うきっかけになるのだと痛いほど学んだから、、




「っていうか、今日はお昼一緒じゃなくて良かったの?普通に私と一緒に食べてるけど」


「あぁ…うん。昨日友達との約束を破って私を追いかけてくれたみたいだったから…お昼は瀬戸くんの友達に譲ることにした」


「……なるほどね。人気者を彼氏に持つと苦労が耐えませんな」



一緒に居たいとは思うけど、彼の人間関係を変えてまでそばにいて欲しいと縛るつもりはない。