ゆる彼はエモく尊い【完】



「俺が勝手に暴走したことで…結花を傷つけてそれで嫌いになったって言うなら、別れてもいいと思った。俺が悪いし、嫌われても仕方がないって思ってたから…理由がそれなら、結花の気持ちを尊重しようと思った」



違うっ…瀬戸くんが嫌いになったわけじゃっ、、



「でもっ…そうじゃないなら、納得できない。別れる理由が"釣り合わない"とか"経験値が違う"とかそんなくだらない理由なら…絶対に認めないっ」



「……瀬戸くんっ」



「俺、好きなんだ。本当に…結花のことがただ大好きなんだよ。結花は男慣れしてないことが悪いみたいに思ってるみたいだけど、俺としては嬉しい以外の何でもない。俺しか知らない結花が、可愛くて仕方ないんだっ」



可愛い、なんて。瀬戸くん以外の異性に言われたことは一度もなかった。私のことを女の子扱いしてくれたのは…人生でただ一人瀬戸くんだけだ。



「だからっ…少しでも触れたくて、早く自分のものにしたくて…焦って余裕なんて全くなくて。結花のこと怖がらせて…ほんと、ごめん」



そんなことない、っと首を左右に振ってみせると瀬戸くんは切なげに笑った。



「もし…まだ俺のことを好きでいてくれるなら、別れるってやつ…取り消してもらってもいい?これからは一人で暴走したりせずに、結花のペースに合わせるようにして…今以上に大事にするって約束するから」



「瀬戸くんは、私の最初で最後の彼氏でしょ?」



「……え…っあ、うん。そうだけどっ」



「…瀬戸くん以外の人と、今更付き合うなんて無理。今日…お弁当食べて貰えなくてすごく寂しかった。明日一緒に食べてくれるなら…別れようって言ったの、撤回する。あと、今日の夜は電話繋げたまま寝て欲しい。それから…バイバイの前にちゅーしてくれたら…許す。」



もう、言いたいことを我慢するのは辞めだ。真っ直ぐぶつかってきてくれた彼に自分も思ったままの気持ちをぶつけてみた。