彼女の泣き顔を見てすぐに後悔した。物凄い罪悪感に駆られて、死にたくなった。消えたかった。
──…俺が結花を傷つけた
どの面下げて会いたいなんて言える?声を聞けば情けないことばかり言ってしまいそうで電話なんで出る勇気がなかった。
俺という人間は、そんな器の小さい…ゴミみたいな男なんだ。
無駄に高い身長と、頼んでもないのに万人受けする容姿のせいで…常にスキルの高いものばかり要求されて生きてきた。
好きになった女の子には”思ったのと違う”なんて言われるのがお決まりで…ガッカリされるのが定番の流れ。
親友と呼べるような友達も居ない。”一緒に居れば女の子が寄ってくる”なんていう人間ばかりに囲まれてきた。
恋愛や友情に限った話では無い。担任には謎に期待されることが多く…成績が下がれば何かあったのかと問われる始末。スポーツが出来るのが当たり前と思われがちで、球技が苦手だと知られた時には”体調が悪いだけだ”なんて無理やり理由をつけられたりもした。
だから…必要最低限、言葉を交わすことを辞めた。人を避けて遠ざけるように過ごして、静かに卒業出来ればそれで良かった。
それでも今度はそれが”クール”だと言われ…結局静かに過ごすことなんて出来なかった。
そんな俺を─…救ってくれたのが、ゆいちゃんだったんだ。



