ゆる彼はエモく尊い【完】



放課後、一緒に帰れないと言われたが彼のクラスを訪れて瀬戸くんが出てくるのを待った。


誕生日会へ行ってしまう前に、私との関係をハッキリさせて欲しかったからだ。しかし…瀬戸くんのことで頭がいっぱいだった私は昼休み自分のお弁当を山岡くんに提供したことなどすっかり忘れていて。



「……ん?っお、臼井じゃん!あー…あれだよな?弁当箱!あれ洗ってから明日返すわ!さすがに俺の食べたあとの弁当箱、持って帰って自分で洗うとか嫌だろ?」



HRが終わってすぐに私に気付いた山岡くんがそんな発言をしたせいで、彼のその言葉は多くの生徒に聞かれてしまった。



「あ…………うん。じゃあそれでお願いします」



なんとも居心地の悪い雰囲気に耐えられず、本当は瀬戸くんに用があったのに顔を合わせる勇気がなくて…逃げるように靴箱まで走った。



「……っ、待って……」


最悪だ…絶対瀬戸くんにも聞かれた、終わった。



「ゆ…ちゃん、、ゆい、っ」



ただ、話がしたかっただけなんだ。いつの間にか彼を大好きになっていて……でも、気持ちに気付いたばかりで、、早すぎる展開についていけなくてっ、



「……ゆいっ……結花っ!!」



突然、腕を掴まれて…驚いて振りかえると、息を切らした瀬戸くんが立っていた。