ゆる彼はエモく尊い【完】



次第にスキンシップが激しくなりつつある彼に、嬉しいと思う反面、少しついていけない自分がいるのも正直な気持ちだったりする。



「……ゆいちゃん、」


っと、私を送ってくれた彼がそのまま駐輪場へと足を運び熱を帯びた視線を向けてくると…ドキドキすると同時に、よく分からない不安に駆られる



「キス、してもいい?」



触れたい…という彼の気持ちが伝わってくるので、とても断ることなんて出来なくて…首を縦に振ってしまったものの…唇が重なった後、私の後頭部に瀬戸くんの手が回され、逃げられないような状況を作られてしまうと…



少しだけ、怖い…なんて思ってしまう自分が居る



「……んっ、」


キス初心者の私は息継ぎの仕方なんてものは知らないので、ある一定の時間が過ぎると酸素を求めて逃げるように身体を少し引いて唇を離してしまう。


いつもならそこで離れてくれる瀬戸くんだが、今日はそのタイミングを待っていたとでも言うように…少し唇を開いて酸素を取り入れた私の口内に瀬戸くんの舌がスムーズに入り込んできた。



驚いて身体を揺らした私の腰を抱き、深く…本当に食べられてしまいそうなその激しいキスに、、



「んっ、、やっ…だ、」



思わず、涙が溢れてしまった。