ゆる彼はエモく尊い【完】



あのキスをした日以来、彼は二人きりになる度に物欲しそうな目で私を見るようになった。



例えば、二人でお弁当を食べている時─…



「………瀬戸くん?ご飯食べないの?」


「結花がメシ食ってるところ見てたら、食欲無くなってくる。」


「っえ…なんで?!なんかごめんっ、、」


「あ……いや、そうじゃなくて。唇が動いてるの見てたら、そっち…食べたくなる」




なんて…食事中にも関わらず、大胆な発言をしては自分の発言に驚き自爆し…赤面しながらご飯を口の中へ放り込む瀬戸くん。




他にも……放課後二人で残って、屋上へ向かう階段に座り二人きりの時間を過ごしている時も、、



「せっ、瀬戸くん……ダメだよっ、」


「……なんで?誰も居ないんだから、いいじゃん」




一段上の階段に座り、私のことを後ろから抱きしめる瀬戸くん。そのまま身を乗り出してきて頬にチュッ…と口付けをすることもしばしば。