ゆる彼はエモく尊い【完】



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あの遠足の日から……瀬戸くんの私への態度が少し変わった。っというのも、、



「……なぁ、いま佐藤のこと見てなかった?」


「ゆいちゃん、さっき吉田と何話してたの?」


「…なんか、後ろのやつ…席近くない?もうちょっと机離していい?」


「待って待って…何で化粧してるの?今すぐ落としてきて」




っと言う具合に、天下の瀬戸涼太サマが私のようなオッサン女子に軽い束縛のようなものを披露し始めるという奇跡が起きているので摩訶不思議。



だから私も正直に本当のことを何もかも包み隠さずに話すようにしている。




「佐藤くんじゃなくて瀬戸くんを見てたよ」


「スマホケースオシャレだって言われたから、瀬戸くんに貰ったって吉田くんに自慢してた」


「さっきまで菜摘が座ってたから近かっただけだよ、戻してくれてありがとう」


「……少しでも、瀬戸くんに可愛いと思って貰いたかったから」




そうすれば…頬を赤く染めて、顔を背けながらも手を伸ばしてきて私の手をギュッと握ってくれると知っているから。