ゆる彼はエモく尊い【完】



学校にバスが到着して、その場で解散になり…瀬戸くんのクラスの元へ行こうとすると既に彼の方からこっちに向かってきてくれていた。



「ゆいちゃんっ、帰ろう」


今日は自転車ではないみたいで…スっと差し出された手に自分の手を重ねて、指を絡めて手を握る



これだけで心臓がバックバクなのに、この後キスをオネダリすることなんて出来るのかな。



「……今日、楽しかった」


キスで頭がいっぱいの私とは違い、瀬戸くんは純粋に遠足の思い出を振り返っているみたいで…とりあえずキスのことは一旦忘れて自分も一緒に思い出に浸る。



「スマホケース、ありがとう。大切にするね」


「いや、俺の方こそ。弁当…美味しかった。本当にありがとう」


「あんなので良かったらいつでも作るよ」


「……結花のご飯が毎日食べられる生活が俺の今の夢だから」



またこの人は……そういう発言は心臓に悪いので控えてください。