ゆる彼はエモく尊い【完】



「……え、まさか…まだなの?!」


「しーっ、声が大きい、、」


「瀬戸涼太っ…本命には奥手なのか?!大事すぎて触れられない的なやつ?!うわぁ…意外すぎるんだが」



本命には奥手……ってことは、瀬戸くんは過去にお付き合いした人が居るということだろうか?


彼と付き合うまでは正直、彼のことを意識したことは無かったので…瀬戸くんの女性関係なんてものは知らない。



「……私も、瀬戸くんとキス…してみたい」


「…………結花?」



やっぱり私がオッサン女子だから、彼自身もそういう欲が湧かないのだろうか?


我慢しているとは言っていたけど、それも本心なのか怪しくなってきたぞ。



「今日も一緒に帰るんだよね?じゃあ別れ際に瀬戸の腕を掴んで、”チューしよ”って言ってやればきっと奴はイチコロだよ。」


「そんなこと、言えるかな、、」


「したいんでしょ?瀬戸涼太と、キス」



小さく頷いた私を見て「ウブだねー」と言って笑う菜摘。恥ずかしいけど…頑張ってみようと思います。