ゆる彼はエモく尊い【完】



「っよ、おかえりリア充」


既に戻っていた菜摘の隣に座れば、開口一番のリア充呼びにウンザリして黙って目を閉じると、、



「……私も、リア充の仲間入り出来たよ」



って…そんな嬉しい報告を無視できるはずもなくすぐさま目を開いて菜摘の話を聞く体制に入る。



「二人で深海魚の水槽の前で長時間座って動かない魚を眺めてたんだけど、移動しようかなって思い始めたタイミングで海司の方から告白してきてさ……まぁその場でおっけーして、キスして今に至る」



…………ん?


っえ、ちょっと待って。



「その場でおっけーして……キス?!っえ、今日の今日でキスまでいく?!」


「まぁ…カレカノになったのは今日だけど、付き合いはかなり長いからね」



そういう問題なのだろうか?私と瀬戸くんなんてキスの話をした途端…二人して恥ずかしくなってその話題には一切触れなかったというのに、、



「大袈裟だな……結花だってキスくらいもう済ませたでしょ?あの瀬戸涼太が彼氏だもんね、付き合って一週間くらいでファーストキスなんてものは奪われただろ?」



一ヶ月を過ぎましたが、未だ私のファーストキスは死守されたままだ。