ゆる彼はエモく尊い【完】



「……瀬戸くん、友達と約束してたんだよね?ごめんね、やっぱり私…クラスの友達と、」


「いやっ、友達と約束なんてしてないから大丈夫。なんか勝手に着いてくるって言ってるだけだからゆいちゃんは俺と一緒に回ろう」


「……でも、」


「結花以外とは話さない。全員無視する……」



……なんていうか、、ゼロか百しかないのか?



ここは私が折れるしか無さそうだな。




「……じゃあ、一緒に回ろうか」


「うん。あ…ちょっと待って、、」



瀬戸くんは少し恥ずかしそうにしながら、私に手を差し出した。



「……今日は自転車じゃないから、いい?」


なんて…聞かなくても答えなんてひとつしかないのに。返事の代わりに彼の手をギュッと握れば…指を絡めて握り返してくれる瀬戸くん。



「行こっか……?」


私の手を引いて歩く彼と共に足を進めた。っと同時に背後から聞こえる複数の足音、、




「うわー…アオハルじゃん、生アオハル」

「涼太の顔見た?すげー真っ赤、ウケる」

「いいなぁ…リア充ほろびろー」





瀬戸くんとのドキドキ水族館デートは、どうやらその他ギャラリーのせいで心から楽しめそうにありません。