私のクラスは2組で…瀬戸くんのクラスは6組なので、集合時間が少しズレていた為バス乗り場で会うことはなかった。
そのため現地に到着して、クラスでの集合写真を撮ってからの自由行動の際にようやくご対面……っとなるはずだったのですが。
「っよ、臼井さんっ!!当日に悪いんだけどさ…俺たちも一緒に回ってもいいかな?お願いします、この通り!!」
瀬戸くんのクラスが集まっているところに向かえば、彼に出会うよりも前に…彼の友人だと思われる男子に声を掛けられてしまった。
「あー…えっと、瀬戸くんは、、」
「あそこ。すげぇ嫌だって言って駄々こねてる」
あそこ…と言われたところに視線を向けると、不貞腐れたように項垂れる瀬戸くんの姿が、、
「いや、俺たちさぁ…臼井さんが瀬戸と約束する前から一緒に回ろーって約束してたんだよ。それをアイツが勝手に”結花と回るから別行動で”とか言ってきてさぁ」
「あ……そーなんだ」
なんだか面倒な展開になってきたな。っていうかそこまでして瀬戸くんと一緒に回りたいってそれこそ何で?何人か居るなら一人になる訳でもないし、別に瀬戸くんとは別行動でも、、
「涼太と一緒に居ると、女子にモテるから」
っと、なんとも健全な男子高校生らしい意見が返ってきて…こんなことなら瀬戸くんを彼らに返してあげようかと思い始めた時だった。
「……ゆいちゃんっ!」
私の存在に気が付いたのか、走ってこちらにやってきた瀬戸くんは…目の前に居た男子に軽く体当たりをしてみせた。
「おい渡辺、お前近いんだよ……結花から離れろ。一生口聞いてやらねぇーぞ」
っと威嚇してみせた瀬戸くんに、渡辺と呼ばれた男子はヘラヘラと笑って私から距離をとって離れた。



