ゆる彼はエモく尊い【完】



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私と瀬戸くんが付き合っている、という事実はすぐに学校中に広がり…



「なんで、結花?!」

「瀬戸の好み…意外すぎる」

「てか何だろうな、この感じ…」

「分かるっ…あれだよ、あの二人、、」


「「「エモい…っ!!」」」



意外にも傍から見る私たちは”お似合い”らしく、女子からも男子からも妬まれたり悪口を言われたりするようなことは無かった。



「まぁ、瀬戸は万人受けする人気者で元々嫌われ者体質では無いし、結花だって表裏のない絡みやすいキャラだから…悪く言う人間は居ないだろうね」



っと、菜摘はそんな風に分析していたが、ちょっとよく分からないのでスルーしておいた。



「っていうか、もうすぐ遠足だね。やっぱりあれ?瀬戸涼太と一緒に自由行動しちゃう感じ?」



高校二年の一学期半ば、校外学習という名の遠足が開催される。バス移動で行先は確か水族館だったような、、




「いや?そんな約束してないし、菜摘と一緒に回るつもりだけど…」


「いやいや、もしかして私に気を使ったりしてる感じ?!結花意外にも友達、居るんですけど?っていうかこれを機に、誘ってみようかなーと思ってます……海司《かいじ》のこと。」


「………っ、まじ?!」



海司くんというのは…菜摘の幼なじみで、、野球部エースの期待の星!長年、この海司くんのことを思い続けている菜摘のことを知っているだけに是非とも頑張って欲しいと思う。