「瀬戸くん、死ぬのは嫌だから…毎日帰るのはナシにしようか?」
「いや、それこそ死ぬ。一緒に帰らないと死ぬ」
─…クソっ…可愛すぎてこっちが死ぬ。
そんなやり取りをしている間に、私の家のマンション下へ到着してしまった。
「瀬戸くん、送ってくれてありがとう!気をつけて帰ってね」
「うん…こっちこそ、一緒に帰ってくれてありがとう。また…明日」
バイバイ、と言い合ってから少し経ってもその場を離れようとしない瀬戸くん。
「……瀬戸くん?帰らないの?」
「いや、ゆいちゃんが中に入るまでは心配だからここで見てる」
何の心配?!私みたいな女子に絡む変質者や男子学生など未だかつて現れたことがないぞ?!
「……ゆいちゃんは俺の彼女だから。彼氏らしいこと、させてよ」
うぅ……平然と人の心を乱す天才だな。



