ゆる彼はエモく尊い【完】



「あ、あのさ……瀬戸くんって家…どの辺なの?勝手に私の家に向かって歩いてたけど、瀬戸くんの家はっ、」


「後でバレて気を使わせるのは嫌だから…先に言うけど、、真逆。」


「……え、そーなの?!」


「うん…でも一緒に帰ろうって言った時から、ゆいちゃんのこと送っていくつもりだったから。本当に、まじで…1ミリも気にしないで。っていうかむしろ…送らせてくれて……ありがと」



………なんなんだ、この尊い生き物は。


こんな言われ方をされたら、もう「よろしくお願いします」というより他なくなってしまう。



「たまにでいいからさ、一緒に帰ってくれる?」


「……たまにでいいの?」


「…まぁ、欲を言えば…………《《%size:11px|毎日》》」



恥ずかしそうに俯きながら”毎日”と答えた瀬戸くんが可愛すぎて、胸がキュンと締め付けられる。



「いいよ、毎日…一緒に帰ろうよ」


「…いいのっ?!」


「いいよ?」



歩んでいた足を止めて、私の顔をジッとガン見してくる瀬戸涼太は…少ししてから事を理解したのか頬を赤く染め始める。



「……俺、そのうち死ぬ?幸せすぎて怖ぇ…」



なんて、全部聞こえてるんですけど…