ゆる彼はエモく尊い【完】



しかし涼太くんは、名前を出された男子達を詰めるようなことはせず…ただ黙って先程と同様に何もかも打ち明けた男子生徒のことを睨み付けたあと、、


「傍観者、って…それ、結花のこと見てたってことだよな?黙って見てるとか一番タチが悪い…ムカつく」


なんて具合に、怒り心頭モードの涼太くん。こうなるともう何を言っても墓穴を掘るようなものだということを私は既に熟知している。



──…こういう時は、、



「……りょーたん」


っと、ひと声かけると…曇っている表情が和らぐことを私は知っている。そして更に、、


「濡れおかき、食べる?私の食べかけしかないけど…良かったらどうぞ」


そう言って鞄からお菓子を取り出せば、嬉しそうに笑顔を見せてくれることも…もちろん知っている。



─…それから、、


「今日はバイトだから…終わったら迎えに来てくれるかな?また一緒にシェイク買って夜デートしよう」


そんなお願いごとをしてみると、、


「バイトが終わる30分前には着くように行く!」


っという具合に、すっかり機嫌が良くなることも知っているので─…



ゆる彼の扱いには少しばかり慣れ始めていると自分では思っている。