「元カノの話しなんて、するんじゃなかった。無神経だった…ごめんな?」
ううん、っと首を左右に振ってみせる。
過去はどうであれ…今こうして抱きしめてくれている涼太くんの温もりを感じられるのは私だけだから…もう、それでいい。
「これからも…今みたいに。不安に思うことがあればその都度何でも話し合える仲でいような」
「……うんっ」
「誰が何を言おうと、俺が…そのっ、、す、好きなのはっ!ゆいちゃんだけだから!それだけは絶対に、忘れないで…俺の言葉だけ信じて」
抱き締める腕に力が込められたのが分かった。こんな素敵な彼に、愛の言葉を囁いてもらえるなんて…私は本当に幸せ者だ。
花火がいよいよフィナーレを迎えるのか、一段と大きな音を立てて…彼の後ろで連続で打ち上がっているのが見える。
涼太くんは抱き締めていた腕を解くと、私の頬に手を添えて優しく笑った。
「……好きだよ、結花」
花火のおかげで、お互いの顔がハッキリと見える。照れくさそうに頬を赤く染めた彼がそっと顔を近づけて来るのが分かったので…ゆっくりと瞼を閉じた。



