「……ずるいよね、瀬戸くんは」
事前に穴場スポットを確認し、二人きりのシチュエーションの中…花火が打ち上がるタイミングで指輪を渡してくるなんて。
「本当に、ずるいと思う」
彼は自分に自信が持てないとよく口にしていたけれど…その隣を歩くのが私で良いのかという不安は、私だって未だに抱えている。
「今だって十分、魅力的なのに…これ以上素敵になられたら困るよ。」
「み、魅力的…?!それはゆいちゃんの方で、」
「涼太くん…って呼んでもいい?今思えば私…ずっと”瀬戸くん”って苗字で呼んでた気がする」
「あ……もちろん。むしろ名前で呼んでいただけるなんて光栄に思います。」
私が不安に思ったところで…それを上回るような尊い発言で毎回驚きとキュンを与えてくれる彼と居ると、少しの不安は全て無かったことになってしまうんだ。
……それでもやっぱり、、



