「知れば知るほど、ゆいちゃんに惹かれた。話がしたい、声が聞きたいって思うのに…見てるのはいつも俺だけで…目が合うことなんて全然無かった。」
まさか、天下の瀬戸涼太サマが私を見ているなんて夢にも思わなかった。っていうか、いまその話を聞いてもまだ信じられない。
「マジで眼中に無いんだろうな、って思ったら…すげぇショックだった。でもそれも新鮮でさ?片思いをしてる期間は、あれはあれで楽しかった。たまーに、目が合うだけで無敵になれた気になるほど…嬉しかった」
瀬戸涼太が私に片思いをしていた期間があったなんて。学校のみんなが知ればビックニュースだと噂話で持ち切りになること間違いなしだな。
「……だから、結花を泣かせてしまったこと。本当に申し訳なく思ってるし、凄く…後悔してる」
あの件はお互いの気持ちを伝えあって、ちゃんと仲直りしたはずなのに。未だに彼の中でモヤついた感情として残っているのは…私としても切ない。
「一生かけて償うなんて言ったけどさ?やっと手に入れたタカラモノを、自分の手で傷付けるなんて…本当に俺って最低だなって、また劣等感に支配されそうになったけど、、」
瀬戸くんは俯いていた顔をあげて、ジッと彼を見つめていた私と目を合わせる。



