二人で手を繋ぎながら登る坂道は…思ったより疲れを感じることは無かった。むしろ夜道を二人きりで歩いているというシチュエーションにドキドキして…
何だか少し緊張してしまい、口数が少なくなってしまう。
「っあ…あそこ!コンビニがあるの、見える?」
ふいに声を掛けられ俯いていた顔を上げると、前方には確かにコンビニが存在した。
「あのコンビニの裏、港が一望出来るような…
ちょっとした丘になってるんだけど。ちょうどいい感じに花火が見えると思うんだ」
「へぇ……そうなんだ!人も少なそうだし、本当に穴場だね!」
「うん…中学の時の先輩がそこのコンビニで働いててさ?前にそんな話してたの思い出して…絶対にゆいちゃんを誘ってここに来るって、決めてたんだ」
照れくさそうに笑う彼に、キュンと心臓が疼いたのは言うまでもない。



