◯愁サイド◯
きりに電話をかけたら
同じ呼吸器の先輩、堀川先生が出た
きりが発作を起こしてるらしい
5階ってきりが入院してた病棟だ
なんで外来によんだのにそんなところにいるのか
不思議だったらすぐに上がった
「すみません、堀川先生」
きりは意識をなくしていて処置室に運ばれて
堀川先生が点滴で薬を入れてくれて落ち着いてきた
「この子喘息だけじゃない?」
「はい、心不全も少しあって」
「そっか...
俺も急患で呼ばれてて後、任せていい?」
「もちろんです、ありがとうございます」
「あっこの子を怒らないでね
怒られるから電話出たくないって渋られた
俺が怒らないようにいうからって約束したから
絶対怒るんじゃないぞー」
「はい」
堀川先生が処置室を出た後
きりの様子を見ながらカルテの整理をした
顔色も落ち着いたしそろそろ目を覚ますだろう
しばらく待ってるときりが目を覚ました
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