幼馴染はお医者さん

次目を覚ますと午後の2時

結構寝て頭痛いのはましになった

愁くんに病院に来いって言われたけど
よくよく考えたら今日デート

私行ったら約束の時間になる

《愁くん、今日予定あるでしょ
ちゃんと水曜日にいくよ》

...プルルル

連絡してすぐ電話かかってきた

「はい」

『今日来いって俺言った』

「今起きたから準備して行ったら3時とかになる」

『いいよ』

「今日、夜予定あるんでしょ」

『まぁ送別会があるくらいだけど別に行かなくても問題ない』

「女の人から連絡きてたよ」

『あー病棟の看護師だ』

「あっそ」

『なに?やきもち焼いてんの』

「いや別に」

『じゃあさっさと病院こい
外来の診察室にいるから』

「...うん」

病棟の看護師が個人的にあんな連絡してくる?
どう考えてもデートでしょ

モヤモヤしながらも準備をして歩いて病院に向かった

言われた通り外来に行っても姿はなく
看護師に聞いても居場所は分からないと言われた
病棟か救急か医局か休憩室か自分で探してとのこと

少し冷たい看護師だ

まずは入院してた病棟に上がってナースステーション覗いてみてもいない

探し回っていたら二日酔いだからか頭がフラフラして呼吸がしにくくなった

心臓も痛い...

「...はぁ...はぁ」

誰にもバレないように非常階段に座って呼吸が落ち着くのを待った

が...
全く治らない
心臓も痛い

「...うぅぅ...はぁ...はぁ」

「大丈夫?」

後ろから男の人の声がした
知らない人の声

「...はぁ...はぁ
大丈夫...です」

「大丈夫じゃないね

もしもし
5階の階段にタンカー持ってきて
バイタル測るもの全ても一緒にもってきて
心臓発作だと思う、処置室あけといて」

「...大丈夫」

「担当の先生だれ?」

「...」

「名前教えてもらえる?
すぐ治療に移りたいからカルテ少し覗きたいなぁ」

「...」

...プルルル

高橋 愁

「高橋 愁って高橋先生?
出てもいい?」

「...」

「でるよ?」

「...出ても...いいですけど
私が...ここにいること...言わないで...ください」

「どうして?」

「...いま...バレると...怒られるから」

「大丈夫、俺が怒らないように言うから

もしもし?高橋先生?
5階の非常階段にきて
結構おおきな発作でてるわ

うん
いまタンカー持ってきてもらってる

ルートとっていい?

おけい」

「...」

「大丈夫だから
高橋先生もすぐ来るし」

愁くんくるんだ
どこにいたんだろう
探してたのに発作起こしたら昨日のこと怒られ...る

意識が...とおのく...