ガチャ
「ただいま」
帰ってきた
10時過ぎ
朝も早かったし大変な仕事だなぁ
「おかえり」
「遅くなってごめん」
「んーん、お疲れ」
なんだか会話が新婚夫婦みたいで
ドキドキしてしまう
「おっ、ベッド届いたか」
段ボールをみて気付いた
「ちょっと組み立てたんだけど...」
「1人じゃ無理だろ」
「...うん、無理」
「ちょっと診察させて、おいで」
診察?
家なのに?
「大丈夫、今日は元気だったよ」
「顔色が元気な顔色してない」
「えっ」
そんなはずないのに
組み立て作業に疲れちゃったのかな
「ちょっとだけだからこっちおいで」
ソファに促されて
イヤイヤではあったけど
愁くんの横に座った
通勤バッグから聴診器がでてきた
「なんで持ってんの」
「持って帰ってきた
ちょっと胸の音聞かせて」
パジャマの上から聴診器をあてて
私の音を聞き始めた
「いいよ」
「組み立て手伝って」
「音が悪いから吸入吸って」
次は通勤バッグから吸入器をだして私に渡した
シュ
シュ
「俺、明日仕事なんだ
明後日休みだから明日の晩、組み立てるわ」
「じゃあ今日は私がソファで寝る」
「体調もあんまり良くなさそうだしソファで寝ろ」
「愁くん疲れとれないよ」
「俺、慣れてるから大丈夫
病院の当直室のほうが寝にくい」
「...」
「うぉーーー
生姜焼きじゃん」
キッチンに行って目が入ったのか
急にテンションがあがりはじめた
「シャワーぱぱっと浴びるから一緒に食べよう」
「...私食べた」
「食べたの?」
「うん」
「...わかった、お風呂入ってくる」
愁くんがお風呂に入った瞬間から
机の上の携帯が鳴り止まない
愁くんの携帯だ
病院からなのかな...
ちらっとだけ携帯の画面を覗くと
女性の名前...
電話が鳴り終わった途端
メッセージが届いた
《明日、いつものレストランに19時集合ね》
明日愁くんはデートか
そりゃ彼女くらいいるよね
昔からモテモテだったしお医者さんになったらもっと
モテるよね
ってことは一緒に住んでちゃいけないよ
彼女さんに申し訳ない
愁くんがお風呂入ってる間に最低限の荷物をまとめて
散歩がてら外に出た
大きな荷物はまた今度取りに行こう
《いま何してる?》
久しぶりにももかに連絡をした
あわよくば泊めて欲しい
《きり〜
体調落ち着いてる?
今、孝太と飲みに行くところ》
《え?孝太ってあの同じ中学の
橋田 孝太(はしだ こうた)?》
《そうそう、きりもくるー?》
《いく!》
私とももかと孝太は同じ部活で仲良かった
まだ繋がっているんだ
私も久しぶりに飲みたい
合流して一緒に飲みに行くことにした
「おひさー、孝太、元気?」
「きりー!
元気だよ、仕事忙しいけどなんとか...」
「なんの仕事してんの?」
「消防士」
「えーーすごっ公務員じゃん」
それから昔話に花が咲き
気づけば日付が変わっていた
私とももかはここぞとばかりにお酒を飲んで
もうぐったり
...プルルル
電話が鳴ってる
愁くんだ
もう何十件も着歴がある
「ただいま」
帰ってきた
10時過ぎ
朝も早かったし大変な仕事だなぁ
「おかえり」
「遅くなってごめん」
「んーん、お疲れ」
なんだか会話が新婚夫婦みたいで
ドキドキしてしまう
「おっ、ベッド届いたか」
段ボールをみて気付いた
「ちょっと組み立てたんだけど...」
「1人じゃ無理だろ」
「...うん、無理」
「ちょっと診察させて、おいで」
診察?
家なのに?
「大丈夫、今日は元気だったよ」
「顔色が元気な顔色してない」
「えっ」
そんなはずないのに
組み立て作業に疲れちゃったのかな
「ちょっとだけだからこっちおいで」
ソファに促されて
イヤイヤではあったけど
愁くんの横に座った
通勤バッグから聴診器がでてきた
「なんで持ってんの」
「持って帰ってきた
ちょっと胸の音聞かせて」
パジャマの上から聴診器をあてて
私の音を聞き始めた
「いいよ」
「組み立て手伝って」
「音が悪いから吸入吸って」
次は通勤バッグから吸入器をだして私に渡した
シュ
シュ
「俺、明日仕事なんだ
明後日休みだから明日の晩、組み立てるわ」
「じゃあ今日は私がソファで寝る」
「体調もあんまり良くなさそうだしソファで寝ろ」
「愁くん疲れとれないよ」
「俺、慣れてるから大丈夫
病院の当直室のほうが寝にくい」
「...」
「うぉーーー
生姜焼きじゃん」
キッチンに行って目が入ったのか
急にテンションがあがりはじめた
「シャワーぱぱっと浴びるから一緒に食べよう」
「...私食べた」
「食べたの?」
「うん」
「...わかった、お風呂入ってくる」
愁くんがお風呂に入った瞬間から
机の上の携帯が鳴り止まない
愁くんの携帯だ
病院からなのかな...
ちらっとだけ携帯の画面を覗くと
女性の名前...
電話が鳴り終わった途端
メッセージが届いた
《明日、いつものレストランに19時集合ね》
明日愁くんはデートか
そりゃ彼女くらいいるよね
昔からモテモテだったしお医者さんになったらもっと
モテるよね
ってことは一緒に住んでちゃいけないよ
彼女さんに申し訳ない
愁くんがお風呂入ってる間に最低限の荷物をまとめて
散歩がてら外に出た
大きな荷物はまた今度取りに行こう
《いま何してる?》
久しぶりにももかに連絡をした
あわよくば泊めて欲しい
《きり〜
体調落ち着いてる?
今、孝太と飲みに行くところ》
《え?孝太ってあの同じ中学の
橋田 孝太(はしだ こうた)?》
《そうそう、きりもくるー?》
《いく!》
私とももかと孝太は同じ部活で仲良かった
まだ繋がっているんだ
私も久しぶりに飲みたい
合流して一緒に飲みに行くことにした
「おひさー、孝太、元気?」
「きりー!
元気だよ、仕事忙しいけどなんとか...」
「なんの仕事してんの?」
「消防士」
「えーーすごっ公務員じゃん」
それから昔話に花が咲き
気づけば日付が変わっていた
私とももかはここぞとばかりにお酒を飲んで
もうぐったり
...プルルル
電話が鳴ってる
愁くんだ
もう何十件も着歴がある



